日本人F1ドライバー候補は2人。鈴鹿でトロロッソをドライブなるか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 その一方でF1サーカスは、第8戦・フランスGPから第9戦・オーストリアGP、そして第10戦・イギリスGPと、史上初の3週連続開催を経験することになる。その後も1週のインターバルを挟んで第11戦・ドイツGPと第12戦・ハンガリーGPの2連戦があり、6週間で5戦という前代未聞の超過密スケジュール。3月から11月までの8ヵ月半に21戦を転戦するがゆえの弊害だ。

 F1を統括するリバティメディアは、ひとまずこれ以上の開催数増加は断念したようだが、本拠地アメリカでの2回開催(2018年は第18戦・アメリカGPのみ)の意向も持っており、こうした過密スケジュールを回避するために年間カレンダーの再編が進められることになるかもしれない。

(9)リバティメディアのF1改革、いよいよ本格化か?

 2017年からF1を実効支配し始めたリバティメディアは、1シーズンでさまざまな改革を進めてきた。公式ロゴのリニューアル、運営首脳陣の刷新、観客エリアの充実、ロンドン市街地でのデモ走行イベントのようなPRの拡大(性差別を理由としたグリッドガールの廃止論はF1ドライバーやチーム関係者、ファンからの猛烈な反発によってかき消されたようだが......)。

 しかし、実はその改革の大半が「外側」の部分であって、「中身」であるF1のレースそのものにはまだ手を出してはいなかった。だが2018年は、いよいよ「中身」の改革にも着手しそうだ。

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