日本人F1ドライバー候補は2人。鈴鹿でトロロッソをドライブなるか (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 すでに昨年のアメリカGPでは実験的にレース週末のタイムスケジュールを動かし、土曜のフリー走行と予選の間に4時間ものインターバルを挟んでファンイベントを行なうなどのトライがなされた。決勝直前のリングアナウンサーによるドライバー紹介も、いつもの流れを変えるものだった。

 現在のところは「3回のフリー走行」「1時間の予選」「305kmの決勝」というスケジュールはレギュレーションによって策定されているため、簡単に動かすことはできない。しかし、リバティメディアはレースをより多くの人が楽しめるものにするために、レース距離やスケジュールの変更も視野に入れているようだ。

 彼らがどのような決断を下すかはまだわからないが、2018年はF1の「外側」のみならず「中身」も変容を遂げていくことになるかもしれない。

(10)日本人F1ドライバー、今年こそ誕生なるか?

 昨年は松下信治(まつした・のぶはる/24歳)がザウバーのテストドライブを経験したものの、F1への昇格を果たすことはできなかった。2018年に期待がかかるのは、牧野任祐(まきの・ただすけ/20歳)と福住仁嶺(ふくずみ・にれい/20歳)だ。ともにF1直下のFIA F2に参戦予定で、福住はランキング4位以内、牧野は3位以内に入ればスーパーライセンスの発給条件を満たすことになる。

 牧野は昨年チームタイトルを獲ったロシアンタイム(ロシア)からの参戦を視野に入れているが、まだチーム状況がはっきりせず、参戦の確定には至っていない。しかし参戦が実現すれば、上位争いは確実なチームだ。

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