日本人F1ドライバー候補3名は、チャンスを前に何を考えているのか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 F1への最後の一歩。その一歩のために越えなければならないハードルはどのくらい高いと思うかと問うと、松下は即答した。

「そんなに高くないと思います。自分がどれだけ大きくなったか、それは結果で示せると思います。特にレース運びの面で、見てもらえればわかると思います」

 今年、ホンダの秘蔵っ子がヨーロッパへと初挑戦する――。それが19歳の牧野任祐(まきの・ただすけ)だ。

 2015年に日本のFIA-F4で圧倒的な速さを見せ、昨年は全日本F3に参戦しながらスーパーGTのGT500クラスにスポット起用されて、いきなり表彰台を獲得する非凡さを見せた。それが評価されて、今年FIA F3ヨーロッパ選手権(ユーロF3)に挑むことになった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やエステバン・オコン(フォースインディア)、ランス・ストロール(ウイリアムズ)が輩出するなど、近年F1ステップアップのもっとも近道とされているカテゴリーだ。

「レースの映像を見ても全体的に激しいし、これから上に行こうっていう若いヤツがいっぱいいるんで、簡単ではないと思います。去年マカオGPに行ったときにも思いましたけど、すっごい速いヤツとかいますから。でも、やれないこともないとも思うんで、しっかり戦っていきたいなと思ってます」

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