ホンダも驚くバトン6位入賞。
「上位で戦うレースは楽しいものだ」 (5ページ目)
その結果、終わってみればウイリアムズやフォースインディアよりも前の6位でフィニッシュ。
「前からスタートしたというのは、間違いなく助けになったよ。クリーンエアで走れたし、自分自身のレースができたからね」
レース後、バトンは晴れやかな表情で語った。
「僕らは他車に比べてタイヤのデグラデーションがかなり大きかったし、ペース自体はすごく速かったわけじゃないけど、戦略面でうまくやれたし、レース週末全体のなかでクルマも走るたびにどんどんよくなっていった。そういう完璧なレース週末というのは、そう毎回あるものじゃないからね。とにかく上位で戦えるレースというのは、とても楽しいものだよ」
レース後のブリーフィングが終わると、バトンはわざわざエンジニアたちのところに来て、『ひと言みんなにお礼が言いたい。この週末を通してセッティングもエンジン側もよくやってくれてありがとう』と感謝の言葉を伝えた。
予選で天候を味方につけただけでなく、レース週末全体の流れというものを完璧に組み立てることができた。マシンパッケージの実力はまだまだ上位に伍することのできるレベルではないが、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができた。その結果が、ウイリアムズやフォースインディアを下し、3強チームに次ぐ6位というポジションだった。
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