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【競馬】「3歳牡馬ランキング」1位~3位の顔触れは? クラシック最有力候補の強みと課題 (2ページ目)

  • text by Sportiva

 1位は、前回に引き続きクロワデュノール。今回は文句なしの満票。ぶっつけで臨む皐月賞に向けて、何ら不安はない。

吉田氏
「東京・芝1800mの新馬(6月9日)→東スポ杯2歳Sを連勝。発馬からの行き脚がよくてスッと前づけができ、多少力む面は残しつつも、それが長く続かないあたりはセンスの高さです。

 3戦目のホープフルSは、過去2戦とはまったく舞台が異なる中山・芝2000m。行き脚がよくても、ある程度流れるメンバー構成で、流れに乗れるかどうかがポイントでした。案の上、1~2角までに外の馬に来られると力んで、位置を下げる誤算が生じました。

 しかしながら、中団でじっくりと構えて、3着となるファウストラーゼン(牡3歳/父モズアスコット)のマクりにも動じず、勝負どころから追い上げを開始。長くいい脚を使って、あっさりと抜け出す芸当を見せました。

 つなぎの長さは通常も、抜群のクッション性があり、心肺機能の高さも手伝ってロングスパートが利くのは大きな武器です。ここ3戦の内容から、皐月賞、ダービーともに死角らしい死角は見当たりません。3戦すべて長距離輸送を経験していることや、気性面からぶっつけで皐月賞に挑むローテーションにも好感が持てます。この世代の主役は揺るがないでしょう」

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「2月16日終了時点の本賞金は1億1520万円。一走あたりの賞金は3840万円で、いずれもJRAに所属する現3歳世代の馬としては単独トップ。無敗のGIウイナーですし、現時点においては頭ひとつ抜けた存在と言わざるを得ません。

 2018年以降のJRA3歳春のクラシック競走(桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービー)における、東スポ杯2歳Sで4着以内となった経験がある馬の成績は、計19戦して3着以内9回、3着内率47.4%。2歳GIと同等以上に評価してよさそうな、3歳牡馬クラシック戦線の出世レースです。

 ホープフルSに加えて、この東スポ杯2歳Sも快勝しているわけですから、今後もある程度は素直に信頼していいのではないでしょうか」

 はたして、このままクロワデュノールがクラシック二冠を制すのか。あるいは、同馬を脅かすような存在が登場するのか。まずは、これから続くトライアル戦に注目だ。

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