【競馬予想】菊花賞に異例のぶっつけローテで挑むダービー馬ダノンデサイル、二冠達成の確率は? (3ページ目)
しかも、今年の菊花賞は「新興勢力は期待薄。春の上位馬の争い」と言われている。ダノンデサイルは、いかにも"相手に恵まれた"という印象だ。
もちろん、ダノンデサイルにも懸念材料はある。まずは、ダービー以来のぶっつけローテで、およそ5カ月ぶりの出走であること。過去10年の勝ち馬を見ても、前走との間隔がそれほど長く空いていた馬はいない。
とはいえ、ダノンデサイルがダービーを勝った時も、京成杯から約4カ月半ぶりとなる、実質"ぶっつけ"本番だった。それを思えば、直行ローテは苦にしないはず。陣営の選択もそれを見越してのものだったという。
次に、出走各馬にとっても未知の距離となる、3000mという長丁場の戦いである。しかしそれについても、専門紙記者は「(ダノンデサイルにとっても)初めての距離ですからやってみないとわかりませんが、血統やレースぶりから判断すると、向いているほうだと思います」と分析する。
そのダノンデサイルだが、夏の休養を経て、馬体が大きくなって一段とパワーアップしているという。それを裏づけるように、調教でも好時計を叩き出しているようだ。しかも、「帰厩後は、春のようには鳴かなくなりましたね。少し大人になった、という印象です」と専門紙記者。二冠達成への現実味はいよいよ増している。
ただ、過去20年を振り返ってみても、ダービーに続いて菊花賞も勝ったという馬は、わずか3頭しかいない。ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの三冠馬だけだ。
そういう意味では、菊花賞はダノンデサイルの、競走馬としての真の"器"が問われる一戦と言えるかもしれない。はたして、彼のポテンシャルは本物なのか。その走りに注目である。
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