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アンカツ選定、衝撃の「3歳牡馬番付」 群雄割拠のクラシックをどう読み解いたのか?

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo

 ここ数年、3歳牡馬戦線は常に混戦状態にある。そのため、牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(中山・芝2000m)では、1番人気のオッズが3年連続で3倍をきっていない。しかも、それら1番人気はいずれも勝利を飾っていない。さらに、続くGI日本ダービー(東京・芝2400m)でも、過去3年は1番人気が戴冠を遂げることはなかった。

 そして今年も、皐月賞では単勝オッズが1倍台になるような、ずば抜けた存在は見当たらない。3歳春のクラシックに関連が深い2歳GI、ホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)で牝馬のレガレイラ(牝3歳)が勝って以降、前哨戦やトライアル戦でも有力馬がことごとく馬群に沈んで、ますます混迷を深めている。

激戦の3歳牡馬戦線で頂点に立つのは? photo by Yasuo Ito/AFLO激戦の3歳牡馬戦線で頂点に立つのは? photo by Yasuo Ito/AFLOこの記事に関連する写真を見る もはや皐月賞(4月14日)、さらにはダービー(5月26日)においても、勝つチャンスはどの馬にもある――そう言っても過言ではないだろう。

 だとしても、本当に勝ち負けを演じることができる実力馬は何頭かに絞られるはずである。ならば、ここは"プロの眼"に頼るのが最善だろう。

 そこで今年も、競走馬の分析に長けた元ジョッキーの安藤勝己氏に3歳牡馬の実力診断を依頼。今回は皐月賞に参戦する牝馬のレガレイラも含めて、独自の視点による「3歳牡馬番付」を選定してもらった――。

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 今年の3歳馬路線は、牝馬同様、牡馬も混戦だ。そのうえ、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)を除外になった牝馬(タガノエルピーダ)がGI朝日杯フューチュリティS(12月17日/阪神・芝1600m)で3着に食い込むぐらいだから、決してレベルが高いとも言えない。

 ただ、今年の有力馬のなかには、馬がまだ子どもで、持てる力を出しきれていない馬が何頭かいる。それらの成長次第では、全体のレベルを一気に押し上げ、そこから大物が出てくる可能性は十分にある。そういう意味では、どんなクラシックとなるのか、楽しみだ。

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