プロキオンSは「コースの傾向」を見るべし 血統的視点で意外なデータも (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭はタガノビューティー(牡6歳、栗東・西園正都厩舎)を推す。前述のように父ヘニーヒューズは、2013年以降における中京・ダート1400mの最多勝タイ種牡馬であり、2020年から昨年までのJRAダートリーディングサイアー。今年もトップを走っている。JRA全520勝のうち、ダートは491勝(約94%)を占めていて、1400mはモーニンによるGⅢの根岸Sを含む、最多の139勝を誇っている。

 タガノビューティーも父の産駒の傾向どおり、1400mは1600mと並ぶ3勝と得意条件。リステッドのコーラルS(阪神)、オープンの欅S(東京)を勝利していて、根岸Sでも3着、4着と好走している。

 今年で6歳になるが、3月に前述のコーラルSを勝ち、前走は地方交流GⅠかしわ記念(船橋・ダート1600m)で2着と好走。キャリア29戦、重賞挑戦10回目にして初めての連対であり、6歳を迎えてピークを迎えている感がある。重賞初制覇のチャンスは十分だ。

 以上、今年のプロキオンSは、ダイワメジャー産駒ドンフランキー、ヘニーヒューズ産駒タガノビューティーの2頭に注目する。

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