桜花賞を目前にしての「3歳牝馬ランキング」リバティアイランドを脅かす存在は? (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 4位にランクインしたのは、3頭。阪神JFで3着と奮闘したあと、今年初戦のGIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)で2着となったドゥアイズ(牝3歳/父ルーラーシップ)に、阪神JFこそ17着と惨敗を喫したが、桜花賞トライアルのフィリーズレビューでは2着と好走したムーンプローブ(牝3歳/父モーリス)、そしてクイーンCを好時計で勝利したハーパー(牝3歳/父ハーツクライ)だ。

吉田氏
「阪神JFでは直線で詰まりながらも、上々の末脚を繰り出して3着に入ったドゥアイズ。前走のクイーンCでは発馬をしっかり決め、好位でうまく立ち回って2着。直線で一度立て直すシーンがありながら勝ち馬とクビ差なら、負けてなお強しです。

 勝ち味に遅いものの、根性があり、相手なりにしぶとさを発揮できる点は強調材料。発馬五分で好位置を確保できれば、桜花賞の舞台でも十分に戦えると思いますし、折り合い面を踏まえれば、オークスでも面白そうな1頭です」

土屋氏
「ムーンプローブのことは、歴代の勝ち馬にエイシンヒテン、ラヴズオンリーユー、リリーノーブルといった実力馬の名前が並ぶ1勝クラスの白菊賞(11月27日/阪神・芝1600m)での勝ちっぷりのよさから、ずっと注目していました。

 阪神JFでは枠順に恵まれなかったこともあって17着と大敗を喫しましたが、前走のフィリーズレビューでは再び7枠15番という外枠に入ったものの、2着。桜花賞の出走権を確保しました。

 休み明けで馬体重が減っていたのは気になるところですが、この中間はしっかりと稽古を消化。今度こそ好枠に入れば、強力メンバー相手でも上位争いが期待できます」

木南氏
「クイーンCを制したハーパー。最後の直線ではごちゃつきながらも、きっちり勝ちきる強い競馬を見せました。

 クイーンCの1週前には、同週の京都記念出走を控えていた昨年のダービー馬ドウデュースと併せ馬を敢行。陣営の同馬に対する期待度の高さが伝わってきました」

 トライアル戦線では、"女王"リバティアイランドを脅かすほどの猛アピールを見せる新興勢力の登場はなかった。だが、勝ち馬はいずれもリバティアイランドとは"未対戦"という魅力がある。いよいよ迎える大一番。どんなレースが繰り広げられるのか、必見である。

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