ドバイWCデーの馬券発売4レースで狙うべき「盲点の馬」は?イクイノックスら人気の日本馬たちの陰に実力馬あり (2ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 ここで上位になれば、日本調教馬として獲得賞金が歴代最多となるパンサラッサは、3月1日にサウジアラビアからドバイに輸送され、順調に調整をこなしている。今年のドバイは気温があまり高くない点もプラスになっているようだ。ただ、枠順は大外15番枠。陣営は徹底先行の構えだが、第1コーナ―が近いため、かなりのハイペースとなりそうだ。

 また、シーマクラシックには昨年の覇者シャフリヤール、ここが今年の始動戦となる昨年の年度代表馬イクイノックスがスタンバイ。シャフリヤールはすでにこの舞台で結果を出しており、イクイノックスも日本で見せていたパフォーマンスを考えれば勝ち負け必至だ。水曜日に芝コースで追い切られたあとも、毎日馬場に入って入念に調整されている。

 他のレースに出走する日本馬への期待も高まるばかりだが、馬券的な妙味でいえば、人気になりそうな日本馬は"旨味"がない。また、そうした状況でこそ、盲点になりがちな実力馬が隠れていることもある。

 まず、馬券発売の口開けであるドバイゴールデンシャヒーンは、昨年の覇者スイッツァランド(アメリカ/せん9歳)、リヤドダートスプリントで2着のガナイト(アメリカ/牡4歳)、日本のレッドルゼル、レモンポップあたりが人気になりそうだが、あえて狙いたいのがアメリカのスーパーオチョ(牡4歳)だ。

 同馬は今年4戦目。しかも前走は、リステッド競走で5着と敗れているだけに、人気の盲点どころか「消し」評価となるのもうなずける。ただ、6着に敗れた昨年のブリーダーズカップスプリントも、近走でもハナを切っている点は強調材料だ。人気馬同士が牽制する形になれば、スイスイとそのまま押し切っても不思議はないだろう。

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