ドバイWCデーの馬券発売4レースで狙うべき「盲点の馬」は?イクイノックスら人気の日本馬たちの陰に実力馬あり (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 続いてドバイターフは、日本の3頭と3連覇を狙うロードノース(アイルランド/せん7歳)が日本のオッズでは主力と見られているが、ネーションズプライド(アイルランド/牡4歳)と、ジュンコ(イギリス/せん4歳)の2頭は注意が必要だ。

 前者は、2走前のブリーダーズカップターフ(キーンランド・芝2400m)で5着と1番人気を裏切ったが、適性があるのが広くて平坦な芝コースの1800~2000mと考えれば、悲観する結果ではない。実際、前走のドバイミレニアムS(メイダン・芝2000m)は快勝している。

 後者は、フランス調教馬がドバイ遠征前のひと叩きにすることが多いダルシャーン賞(シャンティイ・AW1900m)を勝利。そのレースには、シーマクラシックに出走するボタニク(アイルランド/せん5歳)も出走して3着になっているように、決してレベルは低くはない。戦績的にも、2017年の2着馬エシェムを髣髴(ほうふつ)とさせるものがあり、同じように人気薄での一撃が期待できる。

 ドバイシーマクラシックはイクイノックス、シャフリヤールの2頭に、ブリーダーズカップターフの勝ち馬レベルスロマンス(アイルランド/せん5歳)あたりが有力だが、それらをまとめて料理してもおかしくないのが、ウエストオーバー(イギリス/牡4歳)だ。

 同馬は英国ダービー(エプソム・芝2410m)の最後の直線で、超致命的な不利を受けながら3着。続くアイリッシュダービー(カラ・芝2400m)ではきっちりと勝利し、力を証明した。前走の凱旋門賞(パリロンシャン・芝2400m)では、決して得意とは言えない馬場のなか、じわじわと伸びて6着となった。条件さえ揃えば、昨年春に見せた爆発力が示せるはず。コースが広く、直線も長く、馬場も硬めのこの舞台は、同馬にとってすべてがプラスに働きそうだ。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る