ドバイWCデーの馬券発売4レースで狙うべき「盲点の馬」は?イクイノックスら人気の日本馬たちの陰に実力馬あり (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 もう1頭、勝つまではないが、人気薄なら相手として狙いたいのがモスターダフ(アイルランド/牡5歳)。凱旋門賞ではまったくいいところなく20着に敗れているが、前走のサウジでのネオムターフカップ(キングアブドゥルアジーズ・芝2100m)では、前年のオーソリティと差がないタイムで圧勝している。そのオーソリティは、続くドバイシーマクラシックでも3着と好走。平坦馬場が合うのであれば、その再現も可能だろう。

 最後を飾るドバイワールドカップは、パンサラッサや、昨年の勝ち馬カントリーグラマーが人気となりそうで、特にカントリーグラマーは安定感を含めて計算が立つ。人気の盲点となりそうなのは、日本馬のクラウンプライド(牡4歳)とヴェラアズール(牡6歳)と、バーレーン籍のドバイ調教馬サルートザソルジャー(せん8歳)だ。

ドバイワールドカップで注目のクラウンプライドドバイワールドカップで注目のクラウンプライドこの記事に関連する写真を見る クラウンプライドは、昨年のUAEダービー(メイダン・ダート1900m)を快勝。その後のケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ・ダート2000m)では、馬なりで地元アメリカ馬を抑えて先行するスピードを見せた。前走のサウジCは外に振られる不利があって後手に回り5位だったが、今回は馬場適性も文句なし。ここまで惜敗続きの鬱憤を晴らせそうだ。

 ヴェラアズールは、条件戦をダートで勝ち上がってきた点もそうだが、昨年のジャパンCも地力があってこその勝利。さらに、レース前日の調教で跨った福永祐一技術調教師が、リム付の蹄鉄(ていてつ)の効果を「推進力が全然違う」と絶賛しているのも心強い。

 サルートザソルジャーは、前哨戦のアルマクトゥームチャレンジR3(メイダン・ダート2000m)を快勝。2021年も同じローテーションで5着となったが、今は円熟味を感じさせる。

 今年最初の海外馬券発売レース。WBCの歓喜に負けない日本馬の活躍を期待しつつ、好配当もしっかりと手にしよう。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る