ワールドプレミアら優秀な兄を持つマンデヴィラは「軽いフットワークで走る点がいい」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!新馬情報局(2023年版)
第32回:マンデヴィラ

 新たな年を迎えて、JRAで行なわれる新馬戦の数も残り少なくなってきた。そうしたなか、兄姉に活躍馬が多い注目の良血馬がデビューへの準備を整えている。

 栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するマンデヴィラ(牝3歳/父リアルスティール)である。

初陣に向けて調整を重ねているマンデヴィラ初陣に向けて調整を重ねているマンデヴィラこの記事に関連する写真を見る 冒頭でも触れたように、同馬の兄姉には重賞戦線で結果を残してきた馬が数多くいる。その筆頭格と言えるのは、2016年生まれのワールドプレミア(牡/父ディープインパクト)だ。

 ワールドプレミアは、2018年にデビュー。3歳春のクラシックはソエの影響などもあって出走できなかったものの、秋初戦のGII神戸新聞杯(阪神・芝2400m)で3着と奮闘すると、続くGI菊花賞(京都・芝3000m)を勝利。クビ差の接戦を制して、三冠最後の一冠を手にした。

 そしてその直後には、GI有馬記念(中山・芝2500m)で歴戦の古馬相手に3着と善戦。実力の高さを改めて示した。

 以降、4歳時は体調などの問題もあって、なかなか結果を残せなかったが、5歳春にはGII日経賞(中山・芝2500m)で3着に入ったあと、大目標となるGI天皇賞・春(阪神・芝3200m)を快勝。2つ目のGIタイトルを獲得した。

 このワールドプレミアの他には、ワールドエース(牡/父ディープインパクト)、ヴェルトライゼンデ(牡6歳/父ドリームジャーニー)といった馬たちが重賞制覇を果たしている。

 2009年生まれのワールドエースは、デビュー3戦目にGIIIきさらぎ賞(京都・芝1800m)を勝ってクラシック候補に浮上。GI皐月賞(中山・芝2000m)で2着、GI日本ダービー(東京・芝2400m)で4着という結果を残した。古馬になってからも、GIIマイラーズC(京都・芝1600m)で重賞勝ちを収めている。

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