ワールドプレミアら優秀な兄を持つマンデヴィラは「軽いフットワークで走る点がいい」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 2017年生まれのヴェルトライゼンデは、デビュー早々に頭角を現わして2歳GIのホープフルS(中山・芝2000m)で2着と好走。3歳になってからも、GIIスプリングS(中山・芝1800m)で2着になったあと、クラシック初戦の皐月賞は8着に終わったものの、ダービーでは3着と健闘した。

 古馬になってからも、重賞戦線で躍動。5歳時の昨春、GIII鳴尾記念(中京・芝2000m)で初の重賞勝ちを決めた。さらに、秋にはGIジャパンC(東京・芝2400m)で3着に食い込んで、今後の活躍がまだまだ期待されている。

 こうした活躍馬を兄に持つマンデヴィラについて、厩舎スタッフはどう見ているのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「マンデヴィラについてスタッフは、『昨年暮れの追い切り内容を見ると、動きはよかったです』と好感触を得ていました。乗り味や操縦性も良好だそうで、『軽いフットワークで走る点がいいです』と実戦への期待も膨らんでいるようでした」

 友道厩舎では兄のワールドプレミアも管理していたが、先述のトラックマンがその兄との比較についても話を聞いてきた。

「スタッフによれば、『マンデヴィラはまだ気性面でピリッとしたところがあり、我も強い』とのこと。ただ、その点はワールドプレミアも同様で、このファミリーの走る条件なのかもしれません。

 兄との違いを挙げれば、距離適性でしょうか。長距離で実績を残してきた兄とは違って、マンデヴィラは『現状ではマイルが合いそう』とスタッフは話していました」

 優秀な兄たち同様、マンデヴィラも早くから結果を出して、重賞戦線で結果を出すことができるのか。初陣を迎える日を楽しみにしたい。

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