今年の神戸新聞杯は春のクラシック好走馬が不在。末脚秘める2頭の伏兵が「下剋上」を起こす (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

ボルドグフーシュ(牡3歳)です。4戦連続で上がり最速をマークした豪脚が魅力。前走の2勝クラス・一宮特別(6月5日/中京・芝2200m)でも、古馬相手に2馬身差をつける完勝劇を披露しました。

 ここで優先出走権を獲れなければ、本番では抽選対象となる可能性もあり、この中間は追い切り5本を消化。勝負の仕上げを施されてきました。それでいて、体重は増えており、現在の充実ぶりがうかがえます。

 管理する宮本博調教師も、『あれだけいい馬に乗ってきた(今回の鞍上)吉田隼人騎手が"この馬はいい"と褒めてくれたし、十分に仕上がっている』と意気込んでいました。荒れてきた今の馬場も、差し脚を生かすうえではプラスに働きそう。期待が膨らみます」

 激戦の菊花賞戦線。先週のセントライト記念に続いて、新興勢力の台頭はあるのか。それが、ここに名前が挙がった2頭であっても不思議ではない。

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