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セントウルSで2強に割って入るのは? 穴党記者は激アツの穴馬2頭に熱視線 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 まさしく敗因は明確。消化不良の一戦でした。7歳馬とあって、急激な上昇を見込むのは酷かもしれませんが、もともと気難しいタイプ。惨敗したと思えば、激変してくるのがこの馬です」

 2020年春にオープン入りして以降、勝ち鞍はないものの、馬券圏内(3着以内)絡むことは何度かあって、常に勝ち馬から差のない走りを見せている。一昨年のセントウルSでも、勝ったダノンスマッシュからコンマ3秒差の4着と健闘している。

「3走前のGIII函館スプリントS(6月12日/函館・芝1200m)でも、人気薄で3着と奮闘。混戦のなか、内から差し込んでくる勝負根性を見せつけました。再びうまく馬群をさばくことができれば、上位に肉薄するシーンがあっても驚けませんよ」

 大野記者はもう1頭、人気の盲点となりそうな4歳馬に注目する。

ダディーズビビッド(牡4歳)の一撃に期待したいと思っています。GIII京成杯オータムハンデ(9月11日/中山・芝1600m)との二択で、陣営はどちらにするか最後まで悩んでいた様子ですが、舞台適性を考えてこちらに向かってきました。

 ここ2戦は、ともに中京の舞台で連続2着。勝ちきれませんでしたが、内容的には十分に評価できるものでした。

 2走前のオープン特別・鞍馬S(5月8日/中京・芝1200m)は、8枠16番発走で外を回らされたことが響きました。追い出してからは、上がり33秒0の末脚を駆使して2着。内枠を引いていれば......という内容でした。

 前走のオープン特別・安土城S(5月29日/中京・芝1400m)では、スプリント戦を使ったあとで、折り合い面でやや不安がありました。しかしながら、大崩れなく2着。精神状態の成長が見られました。

 この中間も馬体面は筋肉がはちきれんばかりの状態。およそ3カ月の休養明けですが、今週も栗東のCWできびきびとした動きを見せていて、久々をまったく感じさせません。

 心身ともに成長を感じさせての今回。得意の中京であれば、メイケイエールとソングラインの一騎打ちムードに割って入って、予想以上の激走を遂げてもおかしくありません」

 1番人気が圧倒的な強さを見せているセントウルS。だが、今春のGI、今夏の重賞は1番人気が苦戦している。そうした流れがこの秋も続くようなら、ここに挙げた2頭が思わぬ高配当をもたらしてくれるかもしれない。

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