新潟記念の本命、ヒートオンビートの信頼度は? 穴馬候補は波乱を何度も演出している「ステイゴールド産駒」の8歳馬 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 さらに2014年から16年までは、マーティンボロ、パッションダンス、アデイインザライフと、ディープインパクト産駒が3連覇。2018年の勝ち馬ブラストワンピース(父ハービンジャー)も母の父にキングカメハメハを持っていた。

 そして、ユーキャンスマイル、ブラヴァス、マーティンボロ、パッションダンスがすべて、ヒートオンビートと同じ栗東・友道康夫厩舎というのも注目すべきデータだ。この血統の特性を完全に把握している調教師だけに、このレースに向けての仕上げはぬかりないはず。自信を持って狙いたい。

 もう1頭は穴っぽい馬から、ゴールドスミス(セン8歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)を推奨する。

 前走の阿武隈S(3勝クラス、福島・芝1800m)を勝ってオープン入り。重賞は初出走となるが、父ステイゴールドの産駒は2021年に12番人気マイネルファンロンが1着、2018年に13番人気ショウナンバッハが3着、2015年に9番人気マイネルミラノが2着、2013年に8番人気エクスペディションが2着と、いずれも人気薄で波乱を演出している。

 血統を見ると、甥に今年の首GⅡゴドルフィンマイルを勝ったバスラットレオン、姉に英GⅠチェヴァリーパークSを勝ったシリアスアティテュードがいる良血。ゴールドスミスと同じ「馬主がゴドルフィンでステイゴールド産駒のセン馬」といえば、今年のGⅡ京都記念を13頭立て12番人気(単勝5150円)のアフリカンゴールドが逃げ切きっている。同馬も、兄に首GIドバイワールドCのアフリカンストーリーがいる良血馬だっただけに、それに続きたいところだ。

 以上、今年の新潟記念は、本命サイドのヒートオンビート、大穴タイプのゴールドスミスの2頭で勝負してみたい。

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