超高額配当も!? エプソムCは過去の激走3パターンに合致する伏兵3頭を狙うべし (2ページ目)
同馬は3歳時、皐月賞トライアルのGIIスプリングS(中山・芝1800m)を快勝したあと、本番のGI皐月賞(中山・芝2000m)でも3着と好走している。その後も、勝ち負けを演じるまでには至っていないものの、GIIセントライト記念(中山・芝2200m)で3着と好走し、5歳となった今年もGII中山記念(2月27日/中山・1800m)で4着と善戦。底力は十分に秘めている。
脚元の不安などから昨年のエプソムC以降は長期休養を強いられたが、復帰後はその不安も解消されたという。勝ち星から遠ざかっているため、下馬評はそこまで高くないが、状態次第では過去例に挙げた馬たちと同様、一発の可能性は大いにあるだろう。
次にピックアップしたいのは、前走・GIII新潟大賞典(新潟・芝2000m)から臨んできた馬である。というのも、過去10年のエプソムCで馬券に絡んだ30頭の臨戦過程を見ると、前走がオープン特別のメイS(東京・芝1800m)とGIIマイラーズC(京都・芝1600m)が4頭、新潟大賞典はそれを上回る5頭とトップだからだ。
今年のメンバーを見渡してみると、メイS、マイラーズCからの参戦はない。一方で、臨戦トップの新潟大賞典からの出走は1頭だけいる。
トーセングラン(牡6歳)だ。
同馬はその前走・新潟大賞典で11着と惨敗。ここでも人気にはならないだろうが、前走はおよそ11カ月ぶりの長期休養明けだった。それに、過去の新潟大賞典から臨戦してきた馬の多くが大敗から巻き返しを図っている。
そもそも同馬は休養前、2勝クラス、3勝クラスと条件戦を連勝。着実に力をつけてきた馬ゆえ、叩き2戦目での大駆けあってもおかしくない。
ちなみに、トーセングランはディープインパクト産駒。エプソムCでも同産駒は強く、過去10年で4勝、2着4回、3着3回という好成績を残している。このデータもまた、激走への力強い後押しになるのではないか。
最後に狙ってみたいのは、人気薄の「東京巧者」である。このタイプの代表例は、2020年に大波乱を演出した1頭、9番人気で勝利を飾ったダイワキャグニーだ。
同馬は、このレースを勝つまでに東京が舞台のオープン特別を5勝していた。となれば、本来有力視されてもいい存在だが、重賞勝ちがなく、直近の新潟大賞典で14着と惨敗していたこともあって、人気が急落していた。
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