2022.06.01

安田記念でシュネルマイスターは新たな「マイル王」になれるのか。気になる点が2つある

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 日本の競馬界では昨年、名馬・名牝たちの引退が相次いだ。その結果、古馬のいくつかの路線で今、"王者不在"の状況となっている。

 芝のマイル路線もそのひとつだ。

 この路線にはこれまで、「絶対女王」アーモンドアイをも蹴散らしたグランアレグリアがいた。

 芝のマイルGI5勝という輝かしい実績を誇る女帝。彼女が引退したのは、昨年の秋だった。ラストランとなったGIマイルCS(阪神・芝1600m)も快勝して、有終の美を飾った。

 その女帝がターフを去ったあと、初めて行なわれる牡馬混合の芝マイルGIとなるのが、GI安田記念(6月5日/東京・芝1600m)である。

 つまり、今年の安田記念は単に勝敗だけでなく、グランアレグリアの後継となる「マイル王」にどの馬が名乗りを挙げるのか、という意味でも注目の一戦となる。

昨年のNHKマイルCで戴冠を遂げているシュネルマイスター昨年のNHKマイルCで戴冠を遂げているシュネルマイスター この記事に関連する写真を見る  その候補として最も有力なのは、昨年のGINHKマイルC(東京・芝1600m)の覇者であるシュネルマイスター(牡4歳)だ。

 グランアレグリアとも過去に2回、マイルGIで対戦。いずれも敗れているが、ともにコンマ1秒差の接戦を演じている。

 しかもこの時、シュネルマイスターはまだ成長過程にある3歳馬だった。それを考えれば、そもそものポテンシャルではグランアレグリアと互角か、それ以上のものを示したとも言える。

 まともに走れば、この馬が一番強いはずである。今回のメンバー構成であれば、ぶっちぎりまであり得るのではないか。