大阪杯でポタジェを推奨した美女馬券師。大混戦の皐月賞で大幅収支の夢を託した馬とは (2ページ目)

  • text by Morinaga Maaya

 GIII京都2歳S(11月27日/阪神・芝2000m)で差のない3着だったフィデルや、GIII京成杯(1月16日/中山・芝2000m)で3着と奮闘したヴェローナシチーなど、重賞で馬券に絡んだ馬たちに大差をつけての勝利。芝の適性とともに、この馬の期待度をさらに上げる内容だったと思います。

 ちなみに、稍重で行なわれた若葉Sの勝ち時計は2分00秒2。出走馬(牡馬)の斤量は56kgでした。時期は異なるものの、昨秋同じ舞台で行なわれた良馬場の京都2歳Sの勝ち時計は2分03秒3。出走馬(牡馬)の斤量は55kgでした。そこからの成長分を加味しても、数字だけ見たら重賞でも十分に通用すると思います。

 中山競馬場は初めてとなりますが、中山・芝2000m内回りと阪神・芝2000m内回りは同じ右回りですし、坂の下からのスタートというところも似ています。初めての舞台でもこなしてくれるのでは? と期待しています。

 気になる点を挙げるとすれば、初めての長距離輸送と、同型のビーアストニッシドとの先行争いですかね。とりわけ先行争いについては、どちらも気性が前向きそうなのが心配です。ペースが早くなりすぎて共倒れ......ということにならなければいいのですが。

 対抗はアスクビクターモア。前走のGII弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)では1番人気のドウデュースをクビ差しのいで重賞初制覇を遂げました。

 中山で3勝を挙げているのはこの馬だけですし、今回と同じ舞台の中山・芝2000mで連勝しているのも心強いです。レースの流れを見て対応できるタイプだと思いますし、好位で逃げる馬を見ながらレースを運んで直線でかわす......という姿も想像できます。

 ▲はドウデュース。前走の弥生賞では、対抗に挙げたアスクビクターモアをクビ差捉えることができませんでしたが、休み明けということもあったと思います。

 前走で一度、この舞台を経験したことは強みですし、中山・芝2000mの種牡馬別成績(2020年4月4日〜2022年4月3日までの2年間)において、ハーツクライ産駒は勝利数、勝率ともにトップ。「2歳王者」として、本番は負けられないところでしょう。

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