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スワーヴリチャードの妹、ルナソルは有力馬そろう国枝厩舎でも期待される逸材 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 その偉大な兄を持つルナソル。今はまだ放牧中の身だが、関東競馬専門紙の記者が国枝調教師から現状についての話を聞いた。

「放牧先のノーザンファーム天栄からは、『(ルナソルは)いかにもスピードがありそうな馬』という報告を受けているようです。馬体重は450kg~460kgほどで、脚さばきが軽く『500kgを超えていた兄スワーヴリチャードとは少しタイプが違うのではないか』とのこと。国枝調教師は『早くトレセンでその走りを見たいよ』と言って、ルナソルの入厩を心待ちにしているようでした」

 スタッフによれば、年内にはデビューさせたい意向があるようだが、あくまでも馬の状態次第だという。その辺りの詳細について、先述のトラックマンが補足する。

「ゲート試験は6月に合格しているのですが、体質面で弱いところがあって、ここまでデビューが延びているようです。調教のペースを上げると、疲れが出ることもあるみたいですね。とはいえ、『能力があることは確か』とスタッフ。無事デビューまでたどり着けば、かなり期待できるのではないでしょうか」

 その血統背景や外厩で見せる動きから、国枝調教師をはじめ、スタッフの誰もが「楽しみ」と話すルナソル。数多くの有力馬を抱える陣営にあっても、期待度の高い1頭のようだ。無事に初陣を迎えることができれば、兄と同じく、将来に可能性を感じさせる走りを見せてくれるに違いない。

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