ローズSで今年も100万馬券が飛び出すか。高配当をもたらすのは末脚確かな2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「前走の2勝クラス・糸魚川特別(7月25日/新潟・芝1800m)は、のちにGI馬となるレイパパレが昨年勝ったレース。今年も2勝クラスとしては、ハイレベルの一戦となりました。現に上位5頭のうち4頭が重賞での好走歴がある馬たちでしたから。

 そのレースで、タガノディアーナは直線で外からブロックされる不利を受けながら、出色の伸び脚を披露。勝ったランドオブリバティに半馬身差まで迫る2着と奮闘しました。

 もともと素質の高い馬で、GIIチューリップ賞(3月6日/阪神・芝1600m)では、前残りの展開のなか、メンバー最速タイの上がりをマーク。勝ち馬からコンマ1秒差の4着という結果を残しています。

 1週前の追い切りでは、坂路で4ハロン51秒4の自己ベストを記録して快調。今の中京の馬場も歓迎のクチで、持っている素質を生かせれば、ここは勝ち負けになると見込んでいます」

 太田記者はもう1頭、夏の小倉で未勝利戦(7月3日/小倉・芝2000m)、1勝クラスの都井岬特別(8月21日/小倉・芝2000m)と連勝を飾ってきたイリマ(牝3歳)を推奨する。

「未勝利戦をなかなか勝てずにいましたが、夏の小倉の2000m戦で2連勝。2走前は高速馬場で1分57秒5、前走は少し時計がかかる馬場で1分59秒6という好タイムをマークし、異なる馬場状態でともに圧勝しているのは充実の証でしょう。

 今や、すっかり殻を破った印象があり、同馬を管理する高橋亮調教師はその要因について『体質が強くなった』と説明しています。スパッとした切れ味ではなく、グイグイと伸びてくるあの末脚を見ると、広い中京へとコースが替わるのもプラスに働くのではないでしょうか」

 波乱必至の3歳牝馬重賞。今年はここに挙げた2頭が高配当をもたらしてくれるかもしれない。

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