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桜花賞は好配当のチャンス。穴党記者は2強と未対戦の実績馬2頭を推す (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「比較が難しいということは、各前哨戦のレベルや内容をきちんと見極めることができれば、配当的に妙味のある馬が浮かび上がってくる、ということ。ただし、過去10年でふた桁人気の馬が3着以内に入ったのは、2013年に14番人気で3着となったプリンセスジャックだけ。超大穴狙いはあまりオススメできません」

 そこで、太田記者は紅梅S(1月16日/中京・芝1400m)を勝ったソングライン(牝3歳)に期待する。

「紅梅Sもよかったのですが、注目すべきは2走前の未勝利戦(11月22日/東京・芝1600m)の走破タイム。1分34秒1という時計をマークしたのですが、実はこれ、東京マイルにおける昨年の2歳戦最速タイムです。

 同じ日にアカイトリノムスメ(牝3歳)が勝った1勝クラスの赤松賞(勝ち時計1分34秒5)や、ソダシが制したGIIIアルテミスS(10月31日。勝ち時計1分34秒9)の勝ちタイムを上回っています。しかも、ソングラインはノーステッキで、後続に3馬身差をつけてゴール前は流していますから、もっと速い時計で走れていた可能性があります。

 そうして、続く紅梅Sも3馬身差の圧勝。レース後には同馬を管理する林徹調教師も、『ゲートも五分に出て、折り合いも問題なかった。収穫の大きいレースができた』と高く評価していました。一線級とは未対戦ですが、未知の魅力と配当的な妙味があると思います」

 ソングラインについては、木村記者も強くプッシュする。

「前走の紅梅Sの勝ち方がすばらしく、もしかしたら『阪神JF組よりもはるかに強いかも』と思いました。以前から、美浦トレセンでの調教では目立った動きを披露していて、評判になっていたのも納得の結果を出しています。

 正直、距離は1600mがギリギリで、タフな馬場がどうか? という一抹の不安はありますが、父キズナ、母父シンボリクリスエスの血統はどちらもパワー勝負を苦にしません。同じ3歳世代同士なら、押し切っても不思議ではありません」

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