2021.03.27

高松宮記念はレシステンシアが有望も「勝負の采配」で大金星が狙える1頭がいる

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 春のGIシリーズが本格的にスタートします。まずは、春のスプリント王を決めるGI高松宮記念(3月28日/中京・芝1200m)です。

 今年は人気が予想される有力馬の中にも「今回が初めてのスプリント戦」という馬が多い印象があります。実際、レシステンシア(牝4歳)、インディチャンプ(牡6歳)、ダノンファンタジー(牝5歳)、マルターズディオサ(牝4歳)、サウンドキアラ(牝6歳)、ミッキーブリランテ(牡5歳)と、3頭のマイルGI馬、2頭のマイルGI2着馬を含む6頭もの馬が、今回の高松宮記念で初めてスプリント戦に挑みます。

 少し前までは、マイル以上の距離を走っていた馬がスプリント路線に転向したり、スプリント路線で活躍した馬が古馬の円熟期にマイルや中距離路線に矛先を向けたり、ということはそれほど多くなかったように思います。スプリント路線はそれだけ専門的なイメージが強く、マイル路線から転向してきた昨年のグランアレグリアも、珍しい部類だったと言えるかもしれません。

 もちろん過去にも、中距離からスプリントへ、スプリントからマイルへと路線を変えて結果を出した馬、例えば高松宮記念で初のGI制覇を果たしたキングヘイローや、スプリント路線で頂点を極めたあと、マイルGI初挑戦となる安田記念(東京・芝1600m)で戴冠を遂げたロードカナロアなど、パッと思い浮かぶような存在もいます。

 しかし今年の高松宮記念のように、マイル路線からGI級の馬が同時に何頭もスプリント路線に向かってくるというのは、かなり稀なことだと思いますし、新鮮な感じがします。

 先にも触れたように、これまでのスプリント路線というのはある種、専門性が強く、他とは隔絶されたスピード自慢の馬たちによる"独立した路線"という印象が、関係者や競馬ファンの間にもあったように思います。でも今や、そうした意識は変わりつつあるのかもしれませんね。

 そして今回、私がまず最初に期待しているのも、初のスプリント戦に挑む6頭のうちの1頭、レシステンシアです。

 初スプリントとなる6頭の中でも、6ハロンの電撃戦に対応できるスピードがあるのは、この馬が断然。むしろ、レシステンシアにとって「本当にベストの距離はこれだった!」という可能性さえあると見ています。