2020.06.23

宝塚記念はサートゥルナーリアで鉄板か
「今ならアーモンドアイに勝てる」

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 昨年の最優秀3歳牡馬に輝いたサートゥルナーリア(牡4歳)。同馬にとって、最も大きな課題とされてきたことは、ひと言で言えば「大人になること」であった。

 強いが、脆い――。

 2歳時、デビューから3戦連続で手綱を取ったミルコ・デムーロ騎手は「(サートゥルナーリアは)歴史を変える馬」とまで言った。

 強い時は、それぐらい強い。

 実際、2歳GIのホープフルS(中山・芝2000m)を完勝。そこからの休み明けで、牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(中山・芝2000m)も快勝している。

 しかしその反面、思わぬ敗戦を喫することもある。事実、無敗で皐月賞を制して以降は、2度の着外を経験。そのうち一度は、掲示板(5着以内)さえ外している。

 世界を知るジョッキーに「歴史を変える」とまで言わせた馬が、時に、その面影すらない「まさか」といった負け方をする。

 決して、弱いのではない。脆いのである。

 その点について、関西の競馬専門紙記者はこう語る。

「もともとサートゥルナーリアは、闘争心が勝ちすぎるタイプ。言い方を変えれば、敏感すぎるところがあって、何か気になるところがあると、途端にテンションが上がって、レースに集中できなくなる。それどころか、ゲートが開く前に燃え尽きてしまう。

 要するに、雰囲気にのまれてしまうんです。この馬が『強いけど、脆い』と見える原因は、そういう弱点を抱えているからでしょう。3歳の若駒にはありがちなことですが、馬が大人になり切れていないんです。昨年までのサートゥルナーリアは、そういう馬でしたね」