宝塚記念はサートゥルナーリアで鉄板か「今ならアーモンドアイに勝てる」 (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 サートゥルナーリアのこれまでの蹄跡を階段に例えるなら、現状、一流馬のステップには上がってきていると見ていい。さらに上の、超一流を目指すための"踊り場"にいる、といった感じだろうか。

 この先、さらに駆け上がっていくのか、あるいは、踊り場で足踏みするのか。その試金石となるのが、前走よりも相手のレベルが格段に増す、「上半期のグランプリ」宝塚記念である。

「この馬がまともに走ったら、今はアーモンドアイにも負けない。それぐらい強い。その強さを、強豪が集う宝塚記念で、ぜひ見せつけてほしいものです」

 そう話すのは、先の専門紙記者である。1週前の追い切りでも、上々の時計をマーク。この時、手綱を取っていたクリストフ・ルメール騎手は、その感触についてこう語ったという。

「少し、大人になったね」

 3歳時の課題は、クリアされている。

 一流から超一流へ――。宝塚記念は、サートゥルナーリアが飛躍を遂げるレースとなる。

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