宝塚記念はサートゥルナーリアで鉄板か「今ならアーモンドアイに勝てる」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そのサートゥルナーリアにとって、明け4歳になっての今年初戦、GII金鯱賞(3月15日/中京・芝2000m)は、昨年来の課題克服、すなわち、どれだけ大人になったのかを推し量るうえで、格好の舞台となった。

 また、着外となった2度の惨敗は、GI日本ダービー(4着。東京・芝2400m)とGI天皇賞・秋(6着。東京・芝2000m)だった。いずれも、左回りの東京競馬場が舞台だったことで、サートゥルナーリアは「左回りが苦手」という説が喧伝されることになった。

 そうしたこともあって、東京と同じ左回りの中京競馬場で行なわれる金鯱賞で、サートゥルナーリアがどんな走りを見せるのか、大いに注目された。

金鯱賞を快勝し、宝塚記念に臨むサートゥルナーリア金鯱賞を快勝し、宝塚記念に臨むサートゥルナーリア 結果、サートゥルナーリアは、左回りも、他馬より重い斤量(2kg。牝馬とは4kg差)も、何ら苦にすることなく、このレースを圧勝した。

 ただ、ファンや関係者の一部からは、「それでもまだ、この馬は信用できない」といった声が囁かれた。

 その理由は、「圧勝したといっても、初戦はローカルのGII戦。相手が弱い」というものだった。

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