2020.05.21

連勝でオークスに挑むデゼル。
新星は早世した母に勝利を届けられるか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 5月24日、東京競馬場で牝馬クラシックの第2弾、GⅠオークス(芝2400m)が行なわれる。

 クラシック初戦のGⅠ桜花賞(阪神/芝1600m)は、2番人気デアリングタクトが重馬場を苦にせず豪快な差し切りで優勝。同馬は父がGⅠ菊花賞(京都/芝3000m)、GⅠジャパンC(東京/芝2400m)を勝ったエピファネイアなので、距離延長でも有力視される。

 だがここにきて、さらに魅力的な血統背景を持つ新星デゼル(牝3歳/栗東・友道康夫厩舎)が台頭してきた。

前走のスイートピーSを制したデゼル デゼルのデビューは3月15日と遅かった。その初陣の3歳未勝利(阪神/芝1800m)はスタートで出遅れて道中は後方を進んだが、徐々にポジションを上げ、直線に入ると馬群を割るようにグイグイと伸びて差し切り。ゴール前では手綱を抑える余裕さえあった。続く前走のスイートピーS(東京/芝1800m)も後方からの競馬に。しかし直線で大外に持ち出すと、残り200m付近から他馬を圧倒する鋭い末脚を繰り出して差し切った。上がり3Fは32秒5という、驚異の瞬発力を見せつけた。

 スイートピーSは、オークスの前哨戦としてはそれほど相性がいいレースではないものの、2006年にはデゼル同様に遅いデビュー(2月26日)だったカワカミプリンセスが、スイートピーS勝利からオークス馬となった。また、デゼルと同じ社台ファーム生産のディープインパクト産駒で、昨年のスイートピーS勝ち馬カレンブーケドールは、オークスでタイム差なしの2着と好走。その後もGⅠ秋華賞(京都/芝2000m)、GⅠジャパンCで2着に入っている。