東海Sは1番人気が断然も、
過去の激走馬と共通する穴馬が好配当を生む (2ページ目)
今年もそんな波乱を期待して、ここからは"穴馬"探しに尽力したい。
まずは、1番人気が敗れた2回の勝ち馬をピックアップしてみたい。2013年のグレープブランデー(4番人気)と、2016年のアスカノロマン(4番人気)である。
実は、この2頭には共通点がある。地方交流を含めて重賞での好走歴があり、前年に重賞勝ちはないものの、オープンレースを制していること。さらに、2走前がGIIIみやこS(京都・ダート1800m)に出走している、という点だ。
こうした条件に当てはまる馬が、今年も2頭いる。アングライフェン(牡8歳)とスマハマ(牡5歳)である。
ヴェンジェンス(牡7歳)とロードアルペジオ(牡7歳)も近いタイプではあるが、ヴェンジェンスは前年にオープン以上の重賞勝ちがあって上位人気が見込まれるため、ロードアルペジオは前年に勝ち星がなく、重賞での好走例もないため、外した。
さて、アングライフェンとスマハマは、どちらも甲乙つけ難いが、過去に勝った2頭は5歳馬で、ともに4番人気だった。ならば、ここでは同じ5歳馬で、4番人気前後の支持を得そうなスマハマを上にとって推奨したい。
あらためて過去7年の結果を見てみると、重賞勝ちがありながら、人気薄だった馬の好走例が目についた。
2013年に8番人気で2着となったナムラタイタン、2015年に9番人気で2着となったグランドシチー、2018年に6番人気で3着となったモルトベーネらがいい例となる。いずれも、直近のレースで振るわずに人気を落としていたが、重賞勝ちがある実力馬の軽視は禁物、ということだ。
東海Sでの大駆けが期待されるモズアトラクション それでは今年、重賞勝ちがありながら、人気薄になりそうな馬はいるだろうか。キングズガード(牡9歳)、モズアトラクション(牡6歳)あたりが、その候補と言えそうだ。
2頭とも面白い存在だが、例に挙げた過去の3頭が直近2走以上で馬券に絡んでいないことを考えると、より"穴馬"として妙味があるのは、モズアトラクションか。
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