重賞馬の兄を持つレッドラルジュ。北村宏司騎手も「なかなかいい」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そんな2頭の重賞勝ち馬を兄に持つレッドラルジュ。すでにデビューに向けて調教を重ねており、陣営の感触も上々のようだ。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「初陣の予定は、9月28日の2歳新馬(中山・芝1600m)。そこに合わせて、コンビを組む北村宏司騎手を背にし、精力的に追い切りをこなしています。調教では、併せた馬にも楽な手応えで付いていって、北村騎手も『これは、なかなかいい』と評価しているようです。馬なり主体の追い切りですが、やればやるだけ時計は出そうですね」

 なお、トラックマンによれば、馬なり主体の追い切りについては、こうした背景があると言う。

「オルフェーヴルの産駒らしく、春先にトレセンに来た際には、かなりうるさい面があったようです。そのため、現状では軽めの調教で、テンションを上げないよう注意していますね。期待が高いからこそ、大事に育てている印象で、陣営からも前向きなコメントが聞かれます。デビュー戦では、勝ち負けできるのではないでしょうか」

 順調に調整を重ねるレッドラルジュ。兄たち同様、重賞戦線で活躍できるのか、デビュー戦での走りに注目したい。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る