異次元の強さだったキングカメハメハ。安藤勝己「誰が乗っても勝てた」 (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 そうして、キングカメハメハは種牡馬となってからも、周囲の期待に十二分に応えた。

 ロードカナロアという後継馬をのこし、そのロードカナロアからも、アーモンドアイ、サートゥルナーリアといった強い馬が生まれている。

 さらに、ロードカナロアのあとには、ドゥラメンテ、レイデオロと2頭のダービー馬も輩出。いずれも、後継馬としての期待も高まっている。

 今年の春、繁栄するキングカメハメハ系について、安藤元ジョッキーに話を聞く機会があった。その際、彼はこんな話をしてくれた。

「キングカメハメハは、乗りやすくて操縦性の優れた馬だった。ロードカナロアの産駒を見ると、その操縦性のよさがロードカナロアを通して受け継がれているような気がする」

 キングカメハメハは、日本の競馬界に大きな遺産をのこして逝った。合掌――。

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