金鯱賞、ダノン推しの元ダービー
ジョッキーが妙に気にする、もう1頭 (3ページ目)
勝ち星からは遠ざかっているものの、安定感のあるアルアイン 一昨年の皐月賞馬ですが、それ以降、2年近く勝ち星がなく、勝ち味に遅いイメージが膨らんでいて、ここでは人気を落としそうです。ただ、勝ってはいませんが、掲示板を外したのは極悪馬場だったGI菊花賞(7着。京都・芝3000m)だけ。高いレベルで、常に安定した走りを見せています。
昨秋も、GIIオールカマー(2着。9月23日/中山・芝2200m)、GI天皇賞・秋(4着。10月28日/東京・芝2000m)、そしてGIマイルCS(3着。11月18日/京都・芝1600m)と未勝利ですが、いずれも好メンバー相手に奮闘しました。とりわけ、天皇賞・秋は今回と同じ左回り。その大舞台での好走は自信になったでしょうし、今回につながると思います。
マイルCS以来の休み明けですが、昨春も休養明け初戦のGII京都記念(2月11日/京都・芝2200m)でレイデオロに先着する2着。およそ5カ月の休み明けとなった昨秋のオールカマーでも、勝ったレイデオロに肉薄する2着と健闘し、休養明けでもきっちり走れるタイプですから、心配はないでしょう。
鞍上は、オールカマーでも手綱を取った北村友一騎手。最近の活躍が目覚ましい注目ジョッキーです。この春はGI戦線でも有力馬に騎乗する機会が多くなるようで、大ブレイクする可能性は大いにありそうです。
そんな勢いのあるジョッキーゆえ、ここでも注目です。どんなレースを見せてくれるのか、楽しみですね。
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著者プロフィール
大西直宏 (おおにし・なおひろ)
1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。
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