2018.12.09

世界的な血筋を継ぐエールディヴァン
「1つ、2つはすんなり勝てる」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第29回:エールディヴァン

 6月から始まった2歳戦線は、早くもこの年齢での頂点を決するGI戦を迎える。

 その一方で、今後にデビューを控えた2歳馬がまだ数多くいる。もちろんその中にも、世代のトップを争う活躍が見込まれる、素質を秘めた評判馬や世界的な活躍馬を近親に持つ良血馬がいる。

 その1頭が、美浦トレセン(茨城県)の堀宣行厩舎に所属するエールディヴァン(牡2歳/父ディープインパクト)である。

 同馬は、まさに海外の競馬ファンがよく知る、世界有数の血筋を継ぐ良血馬。1980年代にヨーロッパとアメリカでGI10勝を挙げ、その後、子孫が世界を股にかけて活躍しているミエスクの末裔だ。

 実際、祖母のランプルスティルトスキン(父デインヒル)もGIを2勝。さらに、彼女の子であり、エールディヴァンの叔母にあたるタペストリー(父ガリレオ)も、ヨーロッパを主戦場として活躍。GIヨークシャーオークス(イギリス・芝2400m)を制している。

エールディヴァンの叔母にあたるタペストリー(左)はヨークシャーオークスを制覇 ランプルスティルトスキンの初仔で、エールディヴァンの母であるワイ(父ガリレオ)は目立った成績こそ残せていないが、近親の活躍も含めて、その血筋のよさは誰もが知るところ。引退後は日本に輸入され、繁殖生活を送ってきた。

 そうして、2016年に生まれたのがエールディヴァン。繁栄を続けるファミリーに、日本を代表する種牡馬ディープインパクトが配合されたことで、生まれたときから注目されてきた。