2018.12.13

豊作の牝馬と違って「不作」の評価。
混迷極める2歳牡馬ランキング

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

2019年3歳クラシック
Sportivaオリジナル番付(牡馬編:第1弾)

牝馬編はこちら>>

 いよいよ2018年もあとわずか。例年の傾向からすれば、現時点で2019年のダービー馬はすでにデビューしていて、ある程度の評価を受けていてもおかしくない。実際に昨年は、今年のダービー馬ワグネリアン(牡3歳)がこの時期に高く評価されていて、当ランキングでも断トツのトップだった。

 はたして、今年はどうなのか? パソコン競馬ライターの市丸博司氏はこう語る。

「今年はこれまでのところ、牝馬とは対照的に、牡馬は明らかに不作。飛び抜けた馬がいない状況だと思います。昨年のこの時期は、ワグネリアンやダノンプレミアムを筆頭に、キラ星のごとく逸材が多数いて、群雄割拠の状態だったことを思うと、いささか寂しいですね。

 TF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)的にも、現時点の馬齢重量を加味すると、牝馬の上位3頭が牡馬を上回る、という従来にはなかった状況が生じています。昨年の同時期には、同じく馬齢重量を加味しても、牝馬の最高指数の馬よりも高い指数をマークしていた牡馬が11頭いましたから。その差は歴然です。

 このあと、来春のクラシックが楽しみになるような素質馬がどんどん出てくることを期待したいですが……。どうでしょうか……」

「牡馬は不作」と市丸氏が言うとおり、現に週末のGI朝日杯フューチュリティS(12月16日/阪神・芝1600m)では、牝馬のグランアレグリアが人気の中心と見られている。

名牝シーザリオの子、サートゥルナーリア とはいえ、一昨年も「豊作の牝馬に比べて、牡馬は不作」と言われながら、クラシックでは多彩なタレントが躍動。アルアインやペルシアンナイト、レイデオロらが台頭し、さらにその後のGI戦線も、これら現4歳世代が主軸となって盛り上げてきた。

 当然、現2歳牡馬たちも今後、そうした状況を作り出しても不思議ではない。そんなことを夢見ながら、まずは朝日杯FSを前にして、現時点における2歳牡馬たちの『Sportivaオリジナル番付()』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、独特なデータを駆使するパソコン競馬ライターの市丸博司氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、来春のクラシックを目指す2歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランク付け。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。