函館スプリントSは「前年比で人気急落」のあの馬がオーッと言わせる (2ページ目)
鞍上は、引き続き三浦皇成騎手。連続騎乗できることは大きなプラスだと思いますし、函館・芝1200mは、三浦騎手が初めて重賞を勝った舞台。さらに、一昨年にも重賞を勝っている相性のいい舞台ですから、ますます楽しみは膨らみます。
賞金加算の実績が少ないため、斤量も有利に映ります。人気どおりの、好レースをしてくれるのではないでしょうか。
GI馬セイウンコウセイの巻き返しはあるか ライバルは......どの馬も一長一短あって、なかなか候補を絞るのは難しいですね。そのなかでも気になるのは、出走馬の中で唯一のGI馬であるセイウンコウセイ(牡5歳)です。
直前に高松宮記念を制し、GI馬として迎えた1年前のこのレースでは、人気を裏切って4着。それ以降、何か歯車がかみ合わないレースが続いているように思えます。
それでも、年明けのシルクロードS(2着。1月28日/京都・芝1200m)から、やや持ち直してきた雰囲気があります。6着と完敗した高松宮記念でも、昨秋のスプリンターズS(11着。中山・芝1200m)では見せ場すらなかったのが、一瞬「オッ」と思わせるところがありましたからね。
前走の京王杯スプリングC(5月12日/東京・芝1400m)は、12着。条件が合わないレースでしたから、その結果も仕方がないでしょう。
今回はチークピーシーズを着用するそうです。今度は「オッ」と思ったところから、もうひと押しが効く可能性があります。
人気は急落するでしょうが、面白い存在だと思いますよ。ということで、今回の「ヒモ穴馬」には、このセイウンコウセイを指名したいと思います。
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著者プロフィール
大西直宏 (おおにし・なおひろ)
1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。
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