エプソムCに「GIの負けを取り戻せる、
ありがたい3頭」が出走する (4ページ目)
参考例として最後に取り上げたいのは、2013年に7番人気で3着となったサンレイレーザー。同馬は前年に条件クラスを卒業し、年が明けてからはオープン戦で3着、2着と奮闘し、前走のGIIマイラーズC(京都・芝1600m)でも8番人気で2着と好走していた。
しかしながら、エプソムCでは人気が上がらなかった。すべてがかみ合ったマイラーズCの結果がフロック視されて、「重賞では一枚足りない」と見られてしまったからだろう。
今回、このパターンと似た雰囲気を感じる馬がいる。エアアンセム(牡7歳)だ。
こちらは、2走前に1600万下を勝ってオープン入り。そして、前走ではオープン特別の都大路S(5月12日/京都・芝1800m)で6番人気ながら2着となった。昇級戦でもいきなり上位進出を決めたのだ。
だが、今回は重賞。メンバーレベルも一気に上がる。サンレイレーザーと同じような評価をされて、人気が上がることはなさそうだ。それでも、オープン戦で好走していれば、重賞でも善戦できることは過去の歴史が証明している。エアアンセムの大駆けに賭けてみるのも、悪くないのではないだろうか。
白熱のGIシリーズはひと段落したものの、秋の大一番に向けて、見応えのあるレースはまだまだ続く。ということは、"稼げる"チャンスも継続されるということだ。今回のエプソムCにおいても、ここに挙げた3頭が、GI戦で涙を飲んだ分を取り戻してくれるかもしれない。
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