中山記念は「そだねー」と納得の穴馬3頭が金メダル級の激勝を飾る! (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 それは、いずれも前年の上半期にオープン入りしたこと。その後、何度か掲示板に乗るような善戦を見せるものの、勝ち星を挙げるまでには至らず、重賞ではやや足りないと見られていたことだった。

 トーセンクラウンは、前年の3月にオープン入り。以降、GIIIとオープン特別とで2度3着になったものの、重賞ではふた桁着順で終わることも多かった。そのうえ、直前のオープン特別でも8着と惨敗していた。

 テイエムアンコールも、前年の6月に1600万条件を卒業したが、オープン入り後は掲示板に乗るのが精一杯。こちらも直前のレースでは7着と馬群に沈んでいた。

 そうした状況にあって、ともに人気薄となったが、重賞やオープン戦のレースに慣れてきたこともあったのだろうし、馬場や展開なども味方して、2頭そろって大駆けを決めた。

 これら2頭に似た馬が、今年もいる。マイネルサージュ(牡6歳)である。

 同馬は一昨年の年末にオープン入りした。しかし、その後はなかなか結果を出せず、オープン戦や重賞では頭打ちといった状況にある。

 その分、人気が上がりそうもないが、そろそろ重賞のペースに慣れてきてもいい頃。週末の天候や展開によっては、トーセンクラウンやテイエムアンコールのような一発があってもおかしくない。

 最後に取り上げたいのは、中山記念では過去に好走したことがある馬が再度上位に食い込むケースが多い、ということ。先に取り上げたシルポートや、ロゴタイプらがそのいい例である。

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