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GI善戦マン返上へ。京都のマイルCSならば、
エアスピネルの出番どす (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO


 マイルGIと条件を広げると、2013年ロードカナロアの安田記念、2015年桜花賞のレッツゴードンキなど7勝を挙げており、苦手な条件というわけではない。京都コースも通算153勝と、全10場の中で最も多くの勝利数を数えるコースだ。

 エアスピネル自身も、圧倒的な走りを見せたデイリー杯2歳S、今年の京都金杯、前走の富士Sと、重賞3勝はいずれもマイル戦。マイル戦で馬券圏内を外したのは不利があった前述の安田記念だけである。

 牝系は母エアメサイアが2005年GI秋華賞馬という良血馬。祖母エアデジャヴーもGIIIクイーンS勝ち馬で、その弟エアシャカールは皐月賞、菊花賞を勝ったクラシック2冠馬という活躍馬多数の一族だ。近親の2頭のGI馬は、いずれも京都競馬場でGIを勝利している。馬名でもわかるように、すべて同じ馬主でもあり、エアスピネルもこれに続きたいところだろう。充実の4歳秋を迎え、好走条件が揃ったエアスピネルの悲願達成に期待したい。

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