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ディープ産駒の菊花賞初制覇へ。
実は長距離向きのディーマジェスティ

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 日本ダービー馬マカヒキ不在の菊花賞。皐月賞馬ディーマジェスティ(牡3歳/美浦・二ノ宮敬宇厩舎)と、日本ダービーでハナ差2着のサトノダイヤモンド(牡3歳/栗東・池江泰寿厩舎)が、それぞれ前哨戦をきっちり勝利して、ここに臨んでくる。

皐月賞馬ディーマジェスティ。前哨戦のセントライト記念を制して菊花賞へ皐月賞馬ディーマジェスティ。前哨戦のセントライト記念を制して菊花賞へ

 筆者はディーマジェスティ中心の見解だ。ディープインパクト産駒はこれまで、菊花賞は未勝利。2着に2013年のサトノノブレス、2015年のリアルスティール、3着に2011年のトーセンラーがいるが、勝利には至っていない。

 菊花賞だけでなく、長距離戦はどちらかというと苦手としており、3000m以上のレースでは40戦以上して未勝利のまま。ディープインパクト産駒にとって、菊花賞は"鬼門"のレースとも言える。

 しかし、ディーマジェスティはそんなジンクスを破る期待をかけられる魅力的な馬だ。この春、皐月賞を制し、ディープインパクト産駒として初めて同レースを勝利。すでに父のジンクスのひとつを破っている。

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