マカヒキに乗り替わりの心配なし。父ディープの再現あるぞ (3ページ目)
「折り合い+機動力+一瞬の決め脚に優れており、3強の中では一番きれいなフォームで走り、最後の決め脚は最上位の存在。他の2強に騎乗する、デムーロ騎手がデビュー戦、ルメール騎手は2、3戦目でマカヒキに騎乗しており、どちらもこのことを認識していることも確かです。展開面で、有力馬2頭を見る形で運べる点も有利と言っていいでしょう」(吉田氏)
さらにレースレコード決着となった弥生賞後の調整過程からも、マカヒキの充実ぶりを推し量ることができる、と吉田記者は続ける。
「同じレースを使ったリオンディーズの本追い切りが3月30日。きさらぎ賞以来の実戦となるサトノダイヤモンドは3月21日。この2頭に対しマカヒキは3月24日。レースを終えてからの乗り出しは、明らかに3強の中では一番早い。好時計決着の後にもかかわらず、攻めの調教に徹していて、質量ともに上回っているのは強調材料です。1週前追い切り後の馬体はトモ(後肢)がこぢんまりと映りましたが、これは前腕のボリュームが増したことと、攻め量が要因でしょう。いい意味で、キレのあるシェイプになってきました」
馬名の由来となったハワイ語のマカヒキ(Makahiki)は収穫祭という意味と同時に、農暦における1年の始まりという意味も持つそうだ。3強から1強の年へ。カウントダウンはもう始まっている。
3 / 3