2016.02.20

フェブラリーSの狙いは明け4歳馬。穴なら牝馬のホワイトフーガ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 いよいよ今年もGI戦がスタートしますね。まずは、ダートGIのフェブラリーS(2月21日/東京・ダート1600m)です。

 日本にグレード制が導入された1984年に創設された重賞で、当時はGIIIのハンデ戦でした。それでも当時から、ダートの猛者(もさ)たちが集ってハイレベルなレースを繰り広げていた記憶があります。それから10年後にはGIIに格上げされ、第1回ドバイワールドカップ(1996年)に参戦したライブリマウントや、ダート重賞7連勝(地方交流戦を含む)を飾ったホクトベガなどが優勝馬に名を連ね、1997年にGIに昇格して以降、今では世界に羽ばたくダート馬の”登竜門”として定着しています。

 舞台となる東京・ダート1600mは、スタート地点こそ芝ですが、3コーナーまでの向こう正面は長い直線。ポジション取りはそれほど激しくなく、ジョッキーの心理的には「(騎乗馬に)競馬をさせたい」位置が取りやすいコースと言えます。紛れの要素も少なく、またコーナーも緩くて4コーナーを回ったあとも長い直線が続くため、有利不利の少ない、まさに実力勝負の舞台となります。そんなコースゆえ、毎年熾烈な争いが演じられ、数多くの名馬がここから誕生してきました。

 そして今年も、「日本のダート王」を競うにふさわしいメンバーが集結しました。昨秋のチャンピオンズC(2015年12月6日/中京・ダート1800m)の勝ち馬サンビスタが引退し、地方交流GIの川崎記念(1月27日/川崎・ダート2100m)を制したホッコータルマエ(牡7歳)や、同2着のサウンドトゥルー(せん6歳)は出走しませんが、現役ダートホースで考え得る実力馬が、ほぼ顔をそろえましたね。

 戦前に話題の中心となっているのは、3連覇のかかるコパノリッキー(牡6歳)と鞍上の武豊騎手ですが、まず注目すべきは、明け4歳馬の2頭、ノンコノユメ(牡4歳)と、モーニン(牡4歳)でしょう。

 この2頭は昨秋、今回と同じ舞台で行なわれた武蔵野S(2015年11月14日)で対戦しています。そのときは、ノンコノユメが豪快な差し切り勝ちを決めました。

 同レースで、ノンコノユメは斤量58kgを背負っていました。まだ完成途上の3歳秋で、しかも450kgそこそこと牡馬としては小柄なほうですから、普通ならかなり堪える斤量です。にもかかわらず、強烈な決め手を披露。そのレースぶりには、驚くばかりでした。

 ノンコノユメはその後、チャンピオンズCでは惜しくも2着に敗れました。ただ、追い込みが効きにくい最近の中京ダートコースで、直線ではインを強襲して鋭く伸びてきました。また、そうしたコースの特性を考慮したうえでインを突いたと思いますが、外からでなくても決め手を繰り出せたことは、大きな収穫でした。

 今回は、実績のある東京・ダート1600m。恥ずかしい競馬はしないと思います。