【競馬】2015年クラシックを占う「3歳馬ランキング」 (2ページ目)
共同通信杯を制したリアルスティール。 今年はここまで、オープン以上のレースを2勝している馬が不在。"これ"という抜けた存在も見当たらず、牡馬戦線は混戦模様である。トライアルが終了した頃になれば、もう少し勢力図もはっきりとしたものになるかもしれないが、今は対戦成績も少ないことから一長一短という印象だ。実際、右表のとおり、番付作成メンバーの意見も割れた。
そんな中、総合的に評価が高かったのは、1戦1勝で挑んだ共同通信杯(2月15日/東京・芝1800m)を快勝したリアルスティール(牡3歳)だ。新馬勝ちからの重賞制覇というのは、2歳戦ではしばしば見られるが、3歳の重賞戦、それもクラシックとの関連が深い共同通信杯では極めて稀(まれ)なこと。そうした点が、高評価につながったようだ。同馬を1位とした木南記者は、春のクラシック二冠の可能性さえも示唆する。
「新馬戦快勝後は、共同通信杯に絞って結果を出しました。今後は、一戦使って4戦目に皐月賞、5戦目でダービーの予定。父ディープインパクト×母父ストームキャットという相性のいい配合で、昨春注目を浴びた全兄ラングレー(牡4歳)よりも力強く、スケールの大きさも感じさせます。広いコースでこそのタイプで、ダービーが最も合いそうですが、能力の違いで皐月賞制覇もあるのではないでしょうか」
リアルスティールに1ポイント差で続くのが、朝日杯フューチュリティS(2014年12月21日/阪神・芝1600m)を制し、2歳王者に輝いたダノンプラチナ(牡3歳)だ。実力馬が能力を発揮しやすく、紛れの少ない阪神コースでG1を勝ったことを、誰もが素直に評価していた。市丸氏は「3頭を1位としましたが......」と前置きしたうえで、こう語った。
「他の2頭は3歳時のレースぶりが高い指数を示しているのですが、ダノンプラチナの指数は2歳時のレースのもの。それでも、依然トップの指数をキープしているところが評価できます」
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