2013.12.18

【競馬】ゴールドシップの「素顔」に見えた、有馬記念での復活劇

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 山根英一/アフロ●撮影

有馬記念「有力馬」の勝算(1)
ゴールドシップ

 12月22日に行なわれる有馬記念(中山・芝2500m)。暮れの大一番を前に、昨年の覇者ゴールドシップがもがいている。

有馬記念連覇を狙うゴールドシップ。 今年の上半期は、天皇賞・春(4月28日/京都・芝3200m)こそ5着に敗れたものの、続く宝塚記念(6月23日/阪神・芝2200m)では、先行して抜け出す競馬で快勝。これまでにない理想的なレース運びで、自身4つ目のGIタイトルを獲得した。

 ゴールドシップの歯車が狂ったのは、夏を越えてからだった。始動戦のGⅡ京都大賞典(10月6日/京都・芝2400m)で、1番人気を裏切り5着に敗退すると、続くジャパンカップ(11月24日/東京・芝2400m)ではまさかの15着大敗。早い時計が出る東京競馬場の芝への適性や、苦手とするスローペースからの瞬発力勝負になったことなど、敗因はいくつか挙げられた。が、それにしても能力を考えれば負け過ぎ。まるで馬自身の”気持ち”が切れたような敗戦だった。

 ここ2戦の敗戦が、ゴールドシップの気持ちによるものだとしても不思議はない。その気難しい性格は、これまでも随所に表れていたからだ。例えばスタート直後、騎手が気合をつけてもダッシュせず、後方からレースを進めるそのスタイルは、我の強さの表れ。レース前の入場でも、たびたび暴れて騎手を手こずらせた。調教においては、スタッフの指示を頑として受け入れず、立ち止まることがあるという。

 気難しいゴールドシップが復活する可能性はあるのだろうか。それを考えるには、ゴールドシップの性格をもっと深く知る必要がある。