2013.12.20

【競馬】最強馬オルフェーヴル。有馬記念は名馬への「最終関門」

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by AFLO

有馬記念「有力馬」の勝算(2)
オルフェーヴル

 今年の有馬記念(12月22日/中山・芝2500m)は、「オルフェーヴルの有馬記念」だ。

 その実績から、日本の最強馬であることは、誰もが認めるところだろう。史上7頭目の三冠馬で、フランスの凱旋門賞でも2年連続の2着。日本国内だけでなく、その強さは世界も認めている。また、有馬記念のファン投票では8万1198票を集めて堂々の1位。ファンの支持も高い。

凱旋門賞制覇はならなかったオルフェーヴル。有馬記念で有終の美を飾ることができるか。 そんなオルフェーヴル(牡5歳)が有馬記念を最後に、現役を引退する。

 彼は”ラストラン”でどんな走りを見せてくれるのか。そして、有終の美を飾ってくれるのか。ファンの関心は、ほとんどそこに集まっている。やはり今回の有馬記念は「オルフェーヴルのため」のレースなのだ。

 栗東の競馬専門紙トラックマンによれば、オルフェーヴルのここまでの調整過程はいたって順調だという。

「すごく良くなった、という感じはないけれど、調教ではいつもどおりによく動いています。今回の相手関係を考えれば、これだけ動ければ十分なのではないでしょうか」

 昨年は凱旋門賞から帰国したあと、あまり間隔を開けずにジャパンカップ(2012年11月25日/東京・芝2400m)に出走。ジェンティルドンナの2着に敗れた。そしてその後、有馬記念出走を目指したものの、体調が整わずに回避した。そこで、今年は昨年の轍(てつ)は踏むまいと、あえてジャパンカップ(11月24日)を回避。凱旋門賞後の目標を、引退レースとなる有馬記念一本に絞った。そのことが、どうやらここまでは功を奏しているらしい。

 12月12日の1週前追い切りのあとも、オルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師、手綱をとる池添謙一騎手ともに、「順調」と口をそろえた。