2013.10.05

【競馬】毎日王冠はエキストラエンド。距離短縮で開花した「良血」

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 中山競馬場で行なわれた秋のGIシリーズ第1弾、スプリンターズS(9月29日/芝1200m)の余韻がまだ残る中、10月5日からは"大箱"の東京競馬場開催となります。東京は、日本ダービーをはじめ、天皇賞・秋、ジャパンカップなど、年間8つのGIが開催される花形競馬場。多くの来場者があって、競馬関係者たちの心持ちや雰囲気も、ひと味違ったものになりますね。

 その東京競馬場で行なわれる今秋最初の重賞は、伝統の毎日王冠(10月6日/芝1800m)です。昭和の時代から天皇賞・秋(10月27日/東京・芝2000m)の前哨戦として定着していますが、最近はマイルCS(11月17日/京都・芝1600m)を目指す馬のステップレースとして、また長丁場の菊花賞(10月20日/京都・芝3000m)に向かわない3歳馬の今後を占う一戦としても、注目を集めています。

 そういう意味では、常に見どころ満載の毎日王冠ですが、今年は例年に比べて少頭数(11頭)のレースになりましたね。それでも、粒ぞろいのメンバーが名を連ね、ハイレベルな一戦と言えるのではないでしょうか。

 まず注目したいのは、ショウナンマイティ(牡5歳)です。3歳時にはクラシック候補と言われた素質馬ですが、クラシックの登竜門となる弥生賞(2011年3月6日/中山・芝2000m)で4着と惜敗。皐月賞の出走権利(3着まで)をあと一歩で逃すと、ダービートライアルの青葉賞(2011年4月30日/東京・芝2400m)でも、1着馬からコンマ3秒差の5着に敗れて、春のクラシック参戦は叶いませんでした。秋になって、クラシック最後の菊花賞(2011年10月23日/京都・芝3000m)には出走できましたが、結果は8着。おそらく、3000mという距離が合わなかったのでしょうね。

 年が明けて4歳になってからも、思いどおりの結果は出せませんでした。大阪杯(2012年4月1日/阪神・芝2000m)で待望の重賞制覇を果たしながら、4歳馬の宿命とも言えるクラス再編成(収得賞金が半額に。大半の馬がクラス降格となる)のあおりを受けて、最大目標としていた安田記念ではまさかの除外。その後、仕方なく目標を変更して臨んだ宝塚記念(2012年6月24日/阪神・芝2200m)でオルフェーヴル(現牡5歳)の3着と好走しましたが、その反動からか、秋は全休することになってしまいました。

 そして今年、5歳を迎えても口惜しいレースが続いています。休み明けの京都記念(2月10日/京都・芝2200m)で3着、続く大阪杯(3月31日)でもオルフェーヴルに半馬身差の2着と惜敗。ついに目標とする安田記念(6月2日/東京・芝1600m)には出走できましたが、短距離最強馬ロードカナロア(牡5歳)にクビ差及びませんでした。確かにレース中に不利を受けた不運もありましたが、それはあくまでも勝負のあやで生じた許容範囲のもの。鞍上の浜中俊騎手も、そう受け止めていると思います。

 これまで、不運に泣かされ続けてきた感のあるショウナンマイティですが、これからはその鬱憤を晴らしてほしいですね。この馬の適距離は、1600m~2000m。おまけに、長くいい脚を使うタイプで、東京コースこそベストだと思うのでなおさらです。