2012.12.21

【競馬】良血ルーラーシップ、
有馬記念で悲願の国内GI制覇を果たせるか

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Nikkan sports

有馬記念で国内でのGI制覇が期待されるルーラーシップ。 オルフェーヴルが凱旋門賞で2着に食い込み、ロードカナロアが日本調教馬として初めて香港の国際GI香港スプリントを制すなど、今年は海外での日本馬の活躍が目立った。

 12月23日に開催される有馬記念(中山・芝2500m)で、古馬のエース格とされているルーラーシップも、今年4月、香港の国際GIクイーンエリザベス2世カップで世界中から集まった強敵相手に勝利を飾っている。それも、2着馬に3馬身強の差をつけるという、文字通りの完勝だった。

 ただ、ルーラーシップは、このときが初のGI制覇。国内ではずっと期待されながら、いまだGI勝利がないのだ。それがこの馬の弱みで、有馬記念でも有力な一頭でありながら、断然の主役にまではなり切れない。

 そもそも名牝エアグルーヴの子で、デビュー前から期待の大きかったルーラーシップ。関西の競馬専門紙トラックマンによれば、競走馬としての持てる能力は並外れているという。

「レースでも、稽古でも、この馬に乗ったジョッキーは皆、もう一回乗りたいと言います。それくらい乗り味が良くて、とてつもない能力の持ち主だと感じさせる馬です。おそらく素質だけなら、『最強世代』と称された現5歳世代でもナンバー1。ドバイWCを勝ったヴィクトワールピサにも負けないでしょう。でも、その高い素質をなかなか競馬で生かし切れないんです」

 国内におけるこれまでの戦績は、17戦7勝。17戦のうち、3番人気以下というのは3回だけで、残る14戦中8戦が1番人気に押されている。この数字が、ルーラーシップへの期待度の高さを物語っているだろう。