レッズ阿部勇樹が語るタイトルへの思い「絶対、見返してやる」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

浦和レッズ・阿部勇樹インタビュー(前編)

 2014年Jリーグ2位、2015年Jリーグ3位(年間勝ち点は2位)――2年続けて、あと一歩のところで栄冠を逃してきた浦和レッズ。ペトロヴィッチ監督となって5年目となる今季、5年連続でキャプテンを任された阿部勇樹は、「今年こそ」の覚悟でいる。

タイトル奪取への熱き思いを語った阿部勇樹タイトル奪取への熱き思いを語った阿部勇樹 昨季のレッズは、ほぼ完璧な戦いぶりを見せて無敗(12勝5分け)でファーストステージを制した。だが、セカンドステージは、ファーストステージよりも失点が増えるなどして、9勝4分け4敗の成績で4位に終わった。その結果、年間勝ち点1位の座を、わずか勝ち点2差でサンフレッチェ広島に奪われ、チャンピオンシップ準決勝でガンバ大阪に敗れた。

 タイトル獲得のために足りない"ピース"はいったい何だったのか。阿部が語る。

「ファーストステージは無敗だったけど、相手を圧倒した印象はないですね。70分くらいまで0-0で我慢して、最後に相手の運動量が落ちたところで、自分たちのペースが上がって、点を取って勝てた、という感じでした。我慢する守備ができていたし、粘り強く攻めて、点を取ることができていたんです。でもセカンドステージは、攻撃にかかったときの守備の意識が低くなって、ボールを奪われたら素早く戻るとか、お互いをカバーするとか、ファーストステージにできていたことがなかなかできなかった。

 うちは攻撃的なチームですけど、守備がうまくハマらないと、攻撃にも影響するんです。実際、それは数字にも表れていますからね(※ファーストステージと比べて、セカンドステージでは失点が6点増えて、得点が9点も減少した)。僕は"我慢の守備"ができなかったことが、最終的に優勝を逃した大きな要因だと思っています」

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