吉田優利が満を持して米女子ツアー初挑戦へ「しっかり準備して、挑もうという気持ちが強かった」 (2ページ目)

  • PR 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook

日本勢の活躍に「すごいな」

――なぜ米ツアーデビュー戦を「ファー・ヒルズ・朴セリ選手権」(日本時間3月22~25日)に決めたのでしょうか?

 国内女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」や米ツアーのアジアシリーズにも出ようかと迷っていた時期もあったのですが、やはりいい準備をしたいなという思いが強くて見送りました。戦場が変わるとなかなか日本の試合に出られないので、出られる時に出ておきたいという気持ちもあったのですが、自分がアメリカで戦ううえで、準備が本当に大事だということをずっと考えていました。

――それでも少し実戦で腕を試しておきたいとは思わなかったですか?

 もちろん試合に出て、試合勘を取り戻すというのはあると思うのですが、今回に限っては準備に力を入れたいというのが自分の判断でした。体のコンディションや仕上がり具合をしっかり確認したうえで、米ツアー初戦に挑もうという気持ちが強かったです。

――稲見萌寧選手や西郷真央選手は、すでに米ツアーデビューを果たしましたが、日本勢の結果は見ていましたか?

 もちろん見ています。それぞれが目指しているものがあって、成績を出すために頑張っている姿を見て本当にすごいなって思っています。

――過去にはスポットで海外メジャーにも挑戦していますが、米ツアーの全体的なレベルをどのように捉えていますか?

 試合で上位から30位くらいに入る選手は、本当に技術レベルの高い選手ばかりで、競争が激しく、ひしめきあっているイメージがあります。

――印象に残っている選手はいますか?

 フランスのセリーヌ・ビュティエ選手です。昨年の(全英)AIG女子オープンで練習ラウンドをさせてもらったのですが、その前にメジャーの「アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ」と「フリーディー・グループ・スコットランド女子オープン」で連勝していたんです。本当にいいゴルフをしていた。目の前でプレーを見ながらラウンドできたのはうれしかったです。

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