「今季の女王候補は誰だ?」百花繚乱の女子ゴルフツアー 有力視される10選手を永久シードプロがピックアップ (2ページ目)
小祝さくら(24歳)
(2022年シーズン優勝2回。メルセデスランキング7位)
小祝さんは昨年からコーチを代えてスイングを改造してきました。その完成度が高まる今シーズンは、まさしく新たな"小祝さくら"を見せてくれると思います。
今の女子プロのなかでは、メンタルの強さはトップクラス。ゴルフでは、人に負けまいとする闘志のような強さより、人のことを気にしてもしょうがないというメンタリティの強さのほうが必要とされることが多く、小祝さんのプレーぶりからは、それが人一倍あることを思わせます。
昨年は1ラウンドあたりの平均パット数が33位でした。ストロークが悪いというよりも、入らなかったあとの仕草を見ると、ラインを読めていないのかなという感じを受けました。上位進出のポイントは、今オフでそのあたりの改善にどう取り組んできたか、でしょうか。
吉田優利(22歳)
(2022年シーズン優勝0回。メルセデスランキング6位)
昨年は優勝がありませんでしたが、優勝を逸した試合は自滅ではなく、相手にいいプレーをされて競り負けたような形でした。ですから、ゴルフの調子自体はよくて、今年もその状態をキープしていると思います。
昨年は、バーディー数、サンドセーブ率が1位(リカバリー率、バウンスバック率も1位)でしたが、これは彼女がすごく魅力的なゴルフをしている証拠です。バーディー狙いの攻撃的なゴルフをしているからこそ、バンカーに入るリスクが多くなるわけですが、それをカバーするサンドセーブ率も1位ということは、サンドウェッジのうまさはもちろん、その技をギャラリーの前で見せる度胸のよさも持ち合わせている、ということです。
そんな吉田さんには、今年はもっと欲を持って、さらに上を目指してほしい。下の世代の追い上げも激しいので、"今年が勝負"というくらいの意識でやってほしいと思います。
西郷真央(21歳)
(2022年シーズン優勝5回。メルセデスランキング2位)
昨シーズンはツアー序盤で5勝を挙げる活躍を見せましたが、後半戦は低迷。最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでのゴルフは、それを象徴するような結果(35オーバーで最下位)に終わってしまいました。
そこから、このオフの間にどこまで修正できるか。昨年の前半戦のようなゴルフに戻っているかどうかが、上昇へのカギとなりそうです。
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