永久シードプロが分析。今季女子ツアーで話題を振りまく注目選手5名の「期待度」 (5ページ目)

  • 古屋雅章●構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

渋野日向子(22歳)
2020-2021シーズン出場13試合。優勝0回。トップ10入り2回。
賞金ランキング54位(獲得賞金2226万9600円)

 渋野さんは(2019年の)あの全英女子オープンでの優勝以降、彼女自身が「自分は常にチャレンジをしていかなければいけないんだ」と思わざるを得ないものを背負ってしまったような気がします。

 そのチャレンジのために、彼女が真っ先に取り組んだのが、アメリカのPGAツアーの選手などが取り入れている、「GG」とか「シャローイング」と言われるスイング。フェースを閉じてローテーションを入れず、緩やかな軌道でクラブを下から上に抜いていくというもので、どちらかというと、安定性を重視したスイングです。

 渋野さんは石川遼さんにレクチャーを受けながら、それを身につけているそうです。見慣れないせいか、少し前まではリズムが不安定な印象を受けましたが、今は次第に、以前の渋野さんのスイングリズムに戻ってきたように思います。

 そのスイング改造に関しては、傍からとやかく言うことはないのですが、それに付随してパッティングに影響が出てほしくないな、と密かに思っています。私は、彼女の真の武器はパッティングだと思っていて、宮里藍さんの緻密で制御の利いたパッティングとはまた違う魅力が、渋野さんにはあるんですよ。

 こういうふうに打てたらいいなって思うような強気なパッティングで、(スイング改造によって)その強気ができなくなることが怖いな、と思っています。ただその反面、あのパッティングがあれば、渋野日向子は大丈夫、という気持ちもあるんですけどね。

 ところで、渋野さんはやっぱり渋野さんだな、と思ったことが最近ありました。私の知っている岡山の子が今年のプロテストに受かったのですが、その子がテスト終了後の不安な時に、渋野さんから電話をもらっているんですよ。自分のゴルフが思うようにいっていない時にでも、そうやって他人を思いやることができる人なんですよね。

 何にしても、あとどれぐらいで、また強い渋野さんが見られるようになるのか。今はその日がくるのを楽しみに待つことにしましょう。

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